赤緯軸をばらしてみました。
赤緯軸とありますが、さて軸とは何でしょう?いろいろ意味はあるでしょうがここでは穴がありそこに棒が入り回転できる機構のことで回転軸です。
回転軸はもちろん回転できますが穴に棒だけでは回転しても抜けてしまいますので実際の物は写真のように段差がつけてあり、末端のネジで抜け止めが付いています。これで回転して抜けない軸が出来ましたしかし回転もさせたいけど好きな場所で止めておきたいですよね、写真をよくみると穴側に切りかきがあってそこだけ別部品になっています、ここで横からネジを使って棒側を押すことにより摩擦で固定させています。
この赤道儀は穴と棒にほんの僅かの隙間を作り回転軸としています、隙間が無いと動かないですから。この構造は穴と棒が有れば成立するので部品が少なく構造が簡単で良いのですが、隙間が大きければがたつき(遊び)の原因になりますし隙間を少なくしていくと作るのが大変になります。他にはベアリングという鉄の玉が入って転がる部品を使う方法が有ります、この方法だと部品が増えますが遊びを少なくしやすく軽く回転させられます。高級機はこちらの方法が使われています。
良い回転軸はがたつきが無くスムースに回ることです、そうするためには精度良く作らなくてはいけないので機械の善し悪しがとても良く出るところです。